合言葉は「いつも元気な添牛内」(下)

平成24年1月14日(土)北空知新聞 一面記事(下)より添牛内の近況をご紹介します。
(出典:北空知新聞)


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         幌加内町・添牛内 それぞれが出来ることを持ち寄る

         ・・・自治区が一つの家族・・・
「〇〇さんのカーテンが開いていない」
「〇〇さんの煙突から煙が上がっていないな・・・・」
朝、域内の各家の除雪をしながら、仙丸孝司さん(35)は、一人暮らしをするお年寄りを見守る。
もしかして倒れているかも知れない。
カーテンが開いていなければ、玄関から声を掛ける。冬場に煙突から煙が上がっているかどうかも重要な目安だ。
域内のコミュニティーセンターや消防団詰所など公共施設の除雪もする。
士別からUターンしてきた仙丸さんは父から農業を引き継いた。
農繁期の忙しいときは、仲間が助けてくれる。
昨年は、ソバ畑の起こし、カボチャの収穫を自治区内の建設会社に勤務する矢箆原拓也さん(27)らI・Uターンの若手が手伝ってくれた。

仙丸さんは「子どもからお年寄りまで、みんなが結ばれている。団結力があるというかまとまりがいい。だから、一人暮らしのおばあちゃんの家の除雪なんかも特別な意識はない」。
屋根の雪下ろしや冬を迎える前の窓囲い・・・。
体が十分に動かすことが厳しいお年よりを配慮したさまざまな手助けを域内の体を動かせる男性陣が買って出る。
「添牛内自治区は一つの家族たいなもの」。小川雅昭自治区長は、そう言う。ボランティアという構えはなく、日常の一部となっている。
それぞれが出来ること、得意なことを持ち寄り、支え合う。域内の課題を掘り起こし自分たちで何とかしょうとする・・・。
そんな歴史を添牛内は積み重ねてきた。

近くにある北大演習林から払い下げた木を自分たちで運び、小学校の体育館や医療所をみんなで建てたという逸話が残る。
住民の心のよりどころとなる神社が必要となれば、樹木を切り倒して運び、力を合わせて建てる。
その添牛内神社は、今も住民たちの求心力となっている。
こうした自治精神は支え合う取組へと昇華し、脈々と受け継がれているようだ。

「一昨年は二人、昨年も二人生まれた。今年も二人ほどほしいな~」
小川自治区長は藤本真治さん(26)を冷やかす。
やんちゃな面影を残す藤本さんだが、どう切り返していいのか戸惑い苦笑いを浮かべた。
旭川からIターンの藤本さんは、昨年10月15日に長男・流毅(はるき)ちゃんを授かったばかり。添牛内自治区の新しい仲間となった流毅ちゃんの誕生をみんなが祝ったいう。

14戸・41人が暮らす添牛内には13日現在、中学生1人、小学生2人、0歳児2人、1歳児2人、2歳児1人、3歳児2人、4歳児1人の計11人の子どもが居る。
域内の独居老人は4人。自治区内の最高齢者は、杉浦さだ子さん(88)で、住民の平均年齢は36.5歳だ。
添牛内で生まれ育ったという木田信子さん(75)は「昔はたくさん人が居たけど、だんだんと減っていた。最近になって若い人がどんどん入って来てくれた。頼もしくて安心する。にぎやかになっていい」と口元を緩めた。
I・Uターンした男性全員が「深川地区消防組合幌加内消防団の団員を務める。
自分たちで守る・・・。自治意識が徹底したいる。

年配者も移住している。旭川からIターンの飯島光子さん(60)は「添牛内に来て4年目。仲良よくさせていただいている。旭川ではなかった温かい人の交流がある。心配ごとを抱える人が居れば宅に伺って・・・、行ったり来たりして『みっちゃん』と呼ばれてかわいがってくれて・・・」と話してくれた。

移って来てくれても、居ついてもらわなければ意味がない。
小川自治区長は「年配者は上から押し付けるのではなく若い人に任せる。年寄りは責任だけ取ればいい」。それが、移住してきた若者が居場所を見つけることになる。

「添牛内の伝統を大事にして若い人に引き継ぎたいね。支え合う若い人たちの取り組みを「協働」という形で伸ばしていきたい」
今いる子供たちが学校を終えて戻ってこられるような自治区にする・・・。
それが、小川自治区長の夢であり、みんなの願いだ。

 その思いを胸に、合言葉は「いつも元気な添牛内」


資料提供:今井正昭さん(深川市納内町)  写真:北空知新聞HPより

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