撮影集『幌加内』に寄せて☆☆

一戸蓮枝先生から、伊丹恒氏の撮影集「幌加内」購読後の感想(短歌)と、1996年8月出版当時の新聞記事の続きをご紹介致します。
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初版の写真です(1996年9月3日発行) 
復刻版のオビとの違いも見てね!

【初版】
雨竜郡幌加内町。
北海道北部の長く南北にひろがるこの町には、質朴な人々の暮らしと、それを支える鉄道があった。
心にしみる人と鉄路のフォトアルバム。

【復刻版】

幻の写真集「幌加内」が、ついに復刻!
深名線が71年間の歴史の幕を閉じたのは1995年9月3日、人々の暮らし、風景とともに廃線の日までを追う。
その後の幌加内を新たに加えた、充実の一冊。




前回もご紹介しましたが、当時の新聞記事(2社)から・・・

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・・・朝日新聞(右)・・・
1996年8月24日(土)
「過疎と鉄道 5年間の軌跡」
・・・東京の写真家 深名線沿線の暮らしを記録・・・
 過疎地に住む人にとって「鉄道とは何か」を考えながら撮影したという一枚一枚に、現地の人の生き生きとした表情が写されている。
 伊丹さんが撮影を始めたのは、学生時代の卒業制作の題材に選んだのがきっかけ。深名線はローカル線の中でも象徴的な過疎地にあったからだ。初めて訪ねた深名線は「なぜ、こんな過疎の地に人が住んで居るんだろう」という印象だった。この5年間で20回ほど訪ね、長い時は3週間滞在しながら、フィルム100本ほど撮った。
 現地の人の家に泊まり、一緒に酒を飲むうちに、自分が過ごしてきた東京の生活にない「人間らしさ」にひからた。山菜やキノコを採って暮らす老夫婦。バスの廃車などを宿泊施設にして、人が集い、騒ぐのを夢見る人。祭りは町のみんなで参加しなければ成り立たない。現地からほとんど出ずに生活する人には、鉄道がバスになっても生活は変わらないようにも見えた。
 伊丹さんは「ローカル線廃止を、旅情や風景がなくなるのが惜しいという面からだけ捕えがちだったが、地元の人の生き生きした暮らしに出会えたのが嬉しい」と話す。
 伊丹さんは、これからも沿線の人々の暮らしを撮り続けるという。(抜粋)



・・・読売新聞(左)・・・
1996年8月28日(水)
「道民気風に魅せられて」人間本来の姿見る思い
 私が何回も通ううちに分かってきたことは、観光客が素通りする何の変哲もない所にこそ、北海道のたまらない魅力があるような気がする。
 北海道の、特に地方の方々は、総じて他人に対する垣根が低いように感じる。よそ者であるはずの私を寛容に受け入れ、そこにある「日常」を喜んでさらけ出してくれる人が多い。
 その「日常」・・・自分たちが住み、働き暮らしている場所への愛着や誇り、家族や地域といった人間同士のつながりの強さなどに触れさせて頂いた。
 私事で恐縮ですが、最近出版した写真集「幌加内」は、そんな私の北海道に対するあらゆる思い、そして地域の方々の触れ合いからできた本です。(抜粋)
 





幌加内?厳寒の地の生活鉄路・深名線とともに 伊丹恒撮影集
共同文化社
伊丹 恒

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      添牛内小学校「教育目標」 ●じょうぶな子 ●よく考える子 ●心の豊かな子 ●よく働く子

この記事へのコメント

kuma-43
2014年01月03日 06:15
蓮枝先生の短歌詠ませて頂きました。お元気で何よりですね。今年はブログ管理者の同期会来札されるとか聞いてますのでお会い出来る事を楽しみに致しておりますよ、
miyo-48
2014年01月03日 18:40
蓮枝先生のように短歌で想いを、心を、表す術を持たない私には、先生の短歌は心に染みます。
 伊丹さんの観光客が素通りする何の変哲もない所にこそ、北海道のたまらない魅力が…のくだりには、過疎地に生まれ育った者の心を震わせる想いがぎっしりと…
 
 
 
isao-41
2014年01月04日 11:47
miyo-さん でしょう!
伊丹さんは 私達が気付かなかった ふる里「幌加内」の素晴らしさを 写真集として 私達のために残して下さったのです。
旧国鉄「深名線」の写真集は何冊か出版されていますが、深名線沿線の住民に密着した(それも幌加内に)写真集は他には無いと思います。
よくぞ記録に留めて下さいました。伊丹さんに感謝申し上げます。
旭川・伊丹
2014年01月04日 17:31
 管理人さま、みなさま明けましておめでとうございます。

 新年早々、このような話題を取り上げていただき、恐縮至極です。道北地方は添牛内の除雪車記事に合わせたのかのように、ついに雪のシーズンまっただ中、の雰囲気になっています。

 自分の本を元に短歌を詠んでくださった方がいらっしゃったなんて…。そして地元の方々にここまで大切にしていただけるとは…。当時はかなり無理をしましたが、写真集の出版という形をとって、本当に良かったとあらためて思っております。しかし…、二十代の若造が何エラそうなこと言ってんだか…

 今年もよろしくお願い申し上げます
isao-41(管理人)
2014年01月05日 12:04
伊丹さま
今年も宜しくお願いします。
暮れの除雪車取材ありがとうございました。凄く高性能な除雪車の様ですね!
大学の卒業制作題材に「幌加内」を選んで頂き、我々は仕合せです。今後ともファインダーを通して見守ってください。

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