「過疎の集落若返り」(添牛内自治区)

平成25年8月1日(木)付 北海道新聞夕刊に、添牛内自治区の近況が報じられています。
(出典:北海道新聞)
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写真:夏祭りで花火を楽しむ添牛内の住民たち。大人にも子供にも笑顔があふれる=7月14日(伊丹恒撮影)

1800人いた人口がわずか43人。でも高齢者ばかりの「限界集落」ではない。
上川管内幌加内町の添牛内自治区は、およそ3人に1人が15歳以下の子どもという、都市部にも珍しい「若い」地域だ。過疎が極限まで進んだ後で地域が若返りを始め、未来への希望がほんの少しだけ見えてきた。


15歳以下 43人中13人 そば生産軌道 移住者が増加

 
  「地域が息を吹き返した」添牛内自治区長を務める酪農業 小川雅昭さん(63)は、地区内に働き盛りの世帯が増えたことに目を細める。小川さんの長男、生吹(いぶき)さん(36)も2000年、Uターンで札幌から戻った。
 東南に長い幌加内町の中ほどに位置する添牛内は1911年(明治44年)から開拓が始まった。大きな澱粉工場があり、旧国鉄深名線の駅もあった。ピークの昭和50年ころには人口1800人を数えたが、70年代以降は他地域と同じく離農が進み工場は閉鎖。95年の深名線廃線と前後して営林署や郵便局も廃止された。

 転機は、町が力を入れるソバ生産が軌道に乗ったことだった。幌加内は80年からソバの作付け日本一で、「幌加内そば」のブランドも徐々に浸透。98年に添牛内出身の仙丸孝司さん(37)が会社勤めをしていた士別から戻って就農し、その後も2人がUターン。2002年には幌加内市街地から山本昭仁さん(33)が移住し、郵便局跡を改装して手打ちそば店を開いた。

 士別、幌加内両市街地の中間に位置する「地の利」も見逃せない。国道の維持補修などを請け負うため三津橋産業(士別)が03年、地区内にグループ会社を設立。社員2人が旭川から移住してきた。若い世帯では2人、3人と子宝に恵まれた。

 移り住んできた当初は多少強引にでも地区の集まりに誘うなど、住民も移住者を大切にした。「そうするうちに子供たちが友達になり、親同士の繋がりも生まれ、赤ちゃんはみんなの子という意識が芽生えた」と、地区長の小川さん。今も月に一度は皆が集まる機会を設けている。

 冬は若い住民が協力して高齢者宅を除雪する。リーダー格の仙丸さんは「助け合いとか意識していない、普通のことだ」と素っ気ないが、昨冬の大雪で倒壊した添牛内神社の鳥居は男性陣が協力して立て直した。移住組も今は地域の支え手だ。
 「みおんな、きょうだいみたいで楽しいよ」創建100年を迎えた添牛内神社の夏祭りが開かれた7月14日夜、子どもたちに花火を配りながら、仙丸さんの長女で幌加内中3年の海里(かいり)さん(14)が笑顔で話した。海里さんは、来春は旭川の高校への進学を希望する。

 地区に商店はなく、小中学校は30㌔離れた幌加内市街地に町のバスで通学。幼児は約25㌔離れた朱鞠内地区の保育所に親が送り迎えするなど、過疎地からではの苦労は絶えない。子どもは次々と成長し、高校進学時には地区を離れる。卒業後に戻ってくるかは分からず、地区の将来像は依然不透明だ。

 「それでも今が一番いい。この子たちに戻ってきてもらえるよう、魅力ある地域づくりを続けていかなくては」はしゃぐ子どもたちを見つめながら、小川さんが力を込めた。
(士別支局 木村直人)

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【添牛内地区の人口構成】
43人のうち、65歳以上の高齢者は10人。
比率は23.3%で、全道平均の24.7%(2010年国勢調査)より低い。
15歳以下の子どもは13人で、比率は30.2%と全道平均の12.0%(同)を大きく上回る。
16~64歳の就労年齢層は20人で最も多い。


資料提供:大友要様 小島清子様 北海道新聞(旭川支社)様
 






      添牛内小学校「教育目標」 ●じょうぶな子 ●よく考える子 ●心の豊かな子 ●よく働く子

この記事へのコメント

kuma
2013年08月03日 07:12
添牛内は2歳から13歳まで暮らした我が故郷です。夏は雨龍川で泳ぎ冬は神社山でスキーで遊び思い出が一杯あります。過疎の集落若返りという記事を見まして思わず「頑張ってください」と声を大にさせて頂きます。
mie
2013年08月03日 09:10
何度も 読み返しました
嬉しですね~移住者が増加なんて夢のよう・・・
故郷が活性化することが1番です
仙丸さんの 助け合いなど意識していない
普通のことだよ・・・ 印象に残る いい言葉です
過疎地を誰よりも愛してる証拠ですネ

添牛内を取り上げてくださった北海道新聞社に感謝です!
isao-doh
2013年08月03日 10:19
北海道新聞旭川支社勤務のカメラマン、伊丹恒様は学生時代から深名線沿線の写真を撮り続けています。

添牛内の繁栄時代から過疎化へ、そして現状等について詳しいと思います。

一度、お逢いしたいな~!
今回の写真担当も伊丹恒様でした。

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